ルルアノ・パトリエ あとがき

各キャラの登場作品

新崎ララク 
登場作品 ルルアノ・パトリエ

 今作のヒロイン。本名はララク・ルルアノ・パトリエ
 正体は天使の中でも天界の長の娘。予期せぬ事故により地上界へと降り立つが、温厚な性格が幸いし、周りの人々に恵まれる。自身の出生やこれからの在り方などに何度も悩み、立ち止まった。その時は仲間や相棒に背中を押され、それを正しいことへと昇華させ、自分の心を偽らず進み続けた。結果、真太郎と付き合うことになり、大切な心の在りどころを確立。またそれに甘えるのではなく、共に隣を歩めるものとしての成長を怠ることはなかった。
 唯一調停者の力を引き出すことのできる人物でもあり、主人公とともに世界を救った。

緑間真太郎 
登場作品 黒子のバスケ

 今作の主人公。元作品の時系列、及び性格はアニメ版1期に準ずる。
 始めの頃はどこまでも唯我独尊であり、周りから疎遠される性格をしていた。しかし、ヒロインやクラスメイト、高尾との関わりで少しずつ柔らかい性格に。高尾曰く特に変わったわけではないそうだが、地区予選で敗戦を期した誠凛戦以降は、随分と丸くなったと思われる。
 ヒロインと交流を深めていく内に心情にも変化があった。とんでもない真実を突きつけられ動揺する機会も多々あったが、それでも己の信念を貫きヒロインと付き合い始めた。自身が思っている以上にヒロインは大切な存在となり、一度別れた時は無理を言ってでも引き留めればよかったと後悔もした。
 地上界での絶対的存在、調停者であり、その力を見事覚醒させ、ヒロインとともに世界を救った。

高尾和成
登場作品 黒子のバスケ

 元作品での緑間の相棒。今作でもその地位は揺るがなかった。コミュ症の緑間と迷子の常連であるヒロインの中継役。二人の恋を心から応援し、からかって遊び、真面目な反応にいつも腹を抱えるほどに笑わされていた。
 ヒロインの正体には最後に話されるまで気づくことはなかった。これは決して高尾が鈍かったわけではなく、心の底からヒロインのことを大切な仲間と信じて疑うことがなかったためである。

ラクア・ルルアノ・パトリエ
登場作品 ルルアノ・パトリエ

 今作のヒロインの双子の姉。正体は天使ではあるが、禁理を犯し堕天使となった。無理だと思われることも難なくこなしてしまうため、どこまでも自己犠牲が絶えない。しかし、たくさんの者たちと触れ合い、最後は自己犠牲を止めた。
 また、頭の回転が異常に早いことと言葉遊びが好きなことが重なり、他者の心を揺さぶることを楽しむ節がある。
 世界滅亡の危機を逸早く察知し、世界を護る出来事に大きく貢献した。

アクセル・フォン・ローゼンバウム
登場作品 エクシズ・フォルス

 元作品より名称を起用。また、このキャラだけ別キャラとの複合で作成。衣装のイメージはぷよぷよシリーズのサタンを起用した。
 第14代目魔王として君臨。不自然に起こる歪みゲートの頻発化を懸念し、独自に調べている内に禁忌を犯した生命を見つける。その時偶然にも出会ったヒロインの双子の姉の気丈さを気に入り求婚するなど、かなりの自由人。
 ただ、するべきことはきちんとこなすあたり、伊達に魔王はやっていないようだ。
 世界滅亡の危機を逸早く察知し、世界を護る出来事に大きく貢献した。

聖杖アンカルジア
登場作品 ナイツ・イン・ザ・ナイトメア

 元作品より名称を起用。今作のヒロインの相棒で、妖精。武器としての能力は一級品。性格は少しわがままだったりとヒロインも苦労させられることがあった。天使としての責務を忘れないようにと何度も警告をするなど、始めは天使としてのヒロインの身を案じていた。しかしそれは、幾度となく緑間と衝突を繰り返したことにより、アンカルジア自身も考えを改めるようになった。
 最終的に人間のことは、ヒロインのことを共に守ってくれる者たちと認めたようだ。

聖鎌モーントクライン
登場作品 エクシズ・フォルス

 元作品より名称を少し変えて起用。元作品では神鎌モーントクライン。
 ヒロインの双子の姉の相棒の妖精。自己犠牲の絶えない主の姿にいつも心を痛めていた。堕天使になった原因は悪魔であると信じて疑っていなかったため、悪魔という存在が心底嫌いである。しかし、それは違うという真実を知り、主の自己犠牲を止めるために最後は悪魔であるアクセルを頼った。
 その後、全ての悪魔とはいかないものの、少なくともアクセルのことは認めたようだ。

魔槍ラースフェルド
登場作品 エクシズ・フォルス

 元作品より名称を起用。アクセルの相棒の妖精。無口なため、あまり会話に入ることはない。だが、かなりの毒舌家な為、口を開けばかなりきつめの言葉が飛び出す。それは主へも例外ではなく、よく口論する姿が目撃されるそうだ。しかしそれは、主を信用しているからなのかもしれない。

雫石 篠菜
登場作品 ルルアノ・パトリエ

 高尾ばりのムードメーカー。ヒロインの胸を揉むというセクハラを通学初日からやってのける、肝っ玉の持ち主。
 今作品中で、彼女の情報通としての力が活躍することはなかったが、今後の学園生活で猛威を振るう日が来るかもしれない。
 隆二とは幼稚園からの幼馴染で、むしろ腐れ縁。小学生の時、隆二とともに一度だけ天使を目撃したことがある。ヒロインが天使だと言っても、動揺することはなかった。

辰野 隆二
登場作品 ルルアノ・パトリエ

 一般人の代表といっても過言ではないほどの常識人。セクハラする篠菜からヒロインを守った回数はトップ。篠菜とは幼稚園からの幼馴染で、むしろ腐れ縁。小学生の時、篠菜とともに一度だけ天使を目撃したことがある。このときに隆二は密かに篠菜を絶対に守ると心に決めているようだ。が、それが篠菜に伝わる日はまだまだ遠そうだ。

星丘 朱夏
登場作品 ルルアノ・パトリエ

 喋りだしに一拍置く、独特な話し方をするヒロインたちのクラスメイト。篠菜と隆二とは中学からの間柄。読書が好きで、暇があれば本を開いている。そのためか、緑間と会話の花がよく咲くらしい。
 ヒロインが天使だと聞いたときはそこまで驚くことはなく、むしろ不思議に思っていたことが解消されて嬉しそうにしていたとか。彼女の本を読む趣味は、分からないことを知りたいという純粋な探究心から来ているものなのかもしれない。

緑間家
登場作品 黒子のバスケ

 元作品の家族構成。名前はすべて独断。
 結局父が出てくることはなかった。

新生メロド・メルギス
登場作品 ナイツ・イン・ザ・ナイトメア

 元作品から名称、及び外見を少し変えて起用。元作品では新生・メロド=メルギス。外見も大きな口ではなく、常人並。
 今作のラスボス。産まれてすぐの頃はまともであったが、父と母の血肉を食らうという異常行動により強大な力を保持してしまった。神界と冥界を滅ぼしたのは復讐などではなく、ただ純粋に空腹を満たすために食料である他者たちを食らった結果であり、それ以上でもそれ以下でもない。満腹になったため長き眠りについていたが、悠久の時を経て、また空腹を満たすために目を覚ました。
 始めは歪みゲートによって館に迷い込んだ人間を細々と食らっていただけだったが、そこに天使や悪魔も徐々に来るようになり、強い力を持った血肉は美味いということを知る。そしてさらにうまい血肉を求め、地上界へ降り立った。
 だがそれが運の尽きであり、調停者とヒロインによってうち滅ぼされる結果となった。

カリーナ・デル・ベロッサ
登場作品 ルルアノ・パトリエ

 魔王アクセルに密かに恋心を抱いていた悪魔。自分の美貌に絶対的自信を持っていたため、自分よりも美しさに欠けると思っているヒロインの姉に負けたことを最後まで認めることはなかった。
 魔界にいた頃にアクセルに一目ぼれし、彼のためにいろいろと尽くしてきたようだが、振り向いてもらえることは最期までなかった。
 彼女は歪みゲートで、望んでいない形ではあるものの各地を飛び回り、最後に名もなき館に迷い込んでしまった。
 最期は抵抗する暇もなく、新生メロド・メルギスによって討ち取られてしまう。

あとがき
 人生で初めて書いた作品で、何度も設定を作っては練り直し、ボツになった話の流れは山の数ほどありました。
 それでもこの作品を書き終えれて、本当に良かったと思っています。
 至らなかった点を挙げ出すとキリがないので割愛しますが、一つ挙げるならば、あまり恋というシーンが書けなかったことです。次回作ではもっと軸にする話に合った題材を扱えるよう、見聞を広めたいと思います。
 こんな作品ですが読んでくださった読者様、本当にありがとうございました。 2016/02/07