彼の手で果ててから少しして、私の余韻がある程度引いてきた時。
「やっぱり、シャワーを借りてもいいかな」
この言葉で私は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
確かにこうなった経緯はレダに身体を触られたからだ。でも、彼は雨に打たれてここに来たのだ。本人はタオルで十分だと言っていたが、やはりシャワーを浴びてもらうべきだった。
「ご、ごめんなさっ……。やっぱり寒かったよね。すぐ用意を……」
いつも遠慮する彼のことを考えれば、少し強引に勧めなくては先の玄関口でのように断られてしまう。分かっていることなのに、今回は自分があんなことをしていたから気が回らなかった。
「確か、こっちだったよね。失礼するよ」
「えっ？ あっ！ レダさんっ！？」
急に身体が浮いたと思ったら、私は彼の腕の中にいた。続に言う、お姫様抱っこだ。どうして彼がこんなことをするのか分からないでいると、私はすぐに浴室へと連れ込まれてしまった。
「さ、二人でシャワーを浴びようか」
まるで当たり前のようにレダは言って、私の下着を取ってしまう。そして全裸になった私はそのまま浴室に入れられてしまったのだけど、肝心の彼はネクタイを取って靴下を脱いだぐらいで、カッターシャツにスーツのズボンのままだった。
「レダさんもシャワーを浴びるんじゃ……？」
未だ彼の意図が読めない私は疑問をぶつけることしか出来ない。でも彼は応えてくれず、結局ほとんどの服を着たまま私と並んで浴室に入ることになっていた。
「いっぱい汗をかいたでしょ。今、流してあげるからね」
「ひゃぁぁ！？ や、やぁん！」
彼は温度を自分の手でぬるめだと確認すると、すぐにシャワーヘッドを私のアソコにあててきた。
いきなりのことで私は悲鳴みたいな声を上げてしまったが、彼は構わず逃げようとする私をがっちりと固定してアソコにあてがってくる。
「あっ、あっ。や、ぁ……！」
最初はびっくりしてそれどころではなかったが、慣れてくると休みなく与えられる刺激に意識を奪われていく。 反射的に身を捩ろうとしてしまう身体はレダによって動かすことが出来ない。この抵抗させてもらえないという事実が、初めての体験による戸惑いより、エッチなことをされているという気持ちを強く感じさせた。
「んはぁ、あぁ、ああ！ んんっ、ふっ、はぁ……あっ」
絶え間なくあたるお湯の勢いは機械的に与えられているものなため、一切の衰えをみせることがない。それを強制的にレダによって与えられているという事実が、私の心を欲情させ、身体を淫らにしていく。
「ダメぇ……ダメっ……！ レダ、さんっ……！」
「腰が震えているよ。もう立っていられないかな？」
ゆっくりと座らせてくれるレダはその間も私のアソコからシャワーをどけてくれることはなく、それどころかわざと排出口をぐりぐりと擦りつけ、私のクリトリスを刺激してくる。
「あーっ！ イクッ！ イクッ、イクゥ……！」
私は耐えられず、座りきる前に腰を突き出してイッてしまった。そして崩れるようにへたり込むと、彼は私の身体をしっかりと支えながら座らせてくれた。
「んぅ……ふっ、ぁ……」
「本当、気持ちよさそうにイッてくれて俺も嬉しいよ。どう？ 初めての趣向だけど、嫌じゃなかった？」
「だい、じょうぶ……。ちょっとびっくりしたけど、すごく、気持ちいい……」
私の顔を覗き込みながら不安そうな、それでいて充実している表情を見せる彼に素直な気持ちを伝えると、優しく笑いかけてくれた。
「良かった、こういうことが好きだとは言ったけど、無理やりしたいわけじゃないから。……俺は幸せ者だよ。こんなエッチなプレイを悦んでくれる彼女がいて」
「い、意地悪っ。エッチだなんて、言わないでっ……」
「俺の前だけは、もっとエッチになって」
言うが早いか、レダは再び私のアソコにシャワーを押しあててきた。
「ああっ！ 今はまだっ……感覚が……っ！」
「大丈夫だよ。ほら、ここは悦んでる」
ベッドの時のように大きく足を広げられ、アソコをしっかりと見られた状態でシャワーをあてられよがってしまう自分があまりにもだらしなくて、でも見られたくて……。
「ひあっ、く、はぁ……。ああ、ああぁ……」
これで悦んでしまうなんて、私はどこまでエッチなんだろう。普通なら幻滅されたっておかしくないのに、それでも彼は私を受け入れて……ううん、もっと私に快楽を与えてくれる。
「んあぁっ。もう、あっ……！ また……イッ……！」
「何度でもイッて、俺だけに見せて。気持ちよすぎて何も考えられなくなった、やらしい姿を」
「やぁぁ！ イッちゃうっ、イッちゃうぅぅ！」
また腰を震わせて、私は盛大にイッた。自分では気づいていなかったが、この時私は舌を突き出し、顔も仰け反らせていたらしい……。
「少しだけ、休憩させてあげるよ」
耳元で囁かれ、私はそれにも感じてしまった。だけど彼の申し出は今の私にはとてもありがたいもので、小さく頷いた。
彼に全体重を預けていたため、後ろからは彼の匂いが私を誘惑する。さらに彼の姿を盗み見れば、カッターシャツのボタンを二つほど開き、逞しい胸板を晒していた。
「はあ、ぁ……レダさん、やらしっ……」
「うん？ 俺がやらしい？ ……ああ、俺の素肌を見て欲情してるんだね？ 本当に、エッチだなぁ……」
「ひぁっ、囁いちゃっ……」
「それだけ余裕があるならもう二、三回、俺にイクところを見せて？」
耳たぶを食まれ、ぞくっとしたものが背中を駆けていく。小さくて甘い感覚に惚けていると、アソコへ何度目か分からない責めがまた始まった。
「んはぁっ。やっ、また来たぁ……」
最初は戸惑っていたはずなのに、私はもう彼の操るシャワーに責め立てられることにメロメロだ。
さらに私が慣れてきたからなのか、それとも彼が私に触れたいからなのか……。シャワーヘッドでアソコをぐりぐりしたり、お湯でクリトリスをいじめらたりしながらもう片方の手で乳首まで弄繰り回されている。
「あぁっ、こんなの耐え、られなっ……」
アソコがひくつき、愛液を垂らす。それはすぐにお湯に流されていき、私のアソコはにお湯が勢いよくあてられ続ける。
洗い流されているはずなのに、レダがアソコにシャワーを押し付けるとグチュっといやらしい音が聞こえてくる。どれだけ流しても新しい愛液も溢れさせる自分の身体がとてもエッチで、恥ずかしい。
「んあぁっ、イクッ！ またイクッ！ イクところ、見られっ……！！」
この後、私はどれほどの間、彼の操るシャワーにイカされたのだろうか。
私が意識を取り戻した時には綺麗に身体は洗われてベッドに寝かせられていた。隣にはレダも寝ていて、濡れた服は部屋に干されていた。
「レダ、さん？ 私……」
「目が覚めた？ ごめん、やりすぎて……。身体は辛くない？」
「うん、平気よ。……ねえ、それより――」
――また同じぐらい……ううん。それよりももっと激しく私を責めて、いやらしくイカせて？