過去の在り方

 Climax 01 Scene Player ──── ブレイク

 かつて抱いたことのない怒りをブレイクはその胸に宿していた。悲しいという気持ちを数百年経てようやっと知った彼は、今目の前にいる三人を根絶やしにするまで止まることはないだろう。
 同じように、大切な部下たちに恐怖を与えてあろうことか命を脅かした奴らをレダは絶対に許さない。己が最も得意とする力、雷を用いて裁きの鉄槌を下す。
 そしてアンジュもオーヴァードとなってから初めてこれほどの怒りを覚えていた。この力は決して人に向けて使うものではない。だというのに彼らはあろうことか一般人に力を向け、さらにはいたぶるために用いたなど、絶対に許せるはずがなかった。
「君たち、俺に用があったんだよね」
「そうだよ。だけど全然会えなくて、本当に暇だったよ」
「もっと早くに来てくれてれば、私たちもこんなに待つことなかったのに」
 ブレイクに返事をする【双子】は悪びれない。さも自分たちの欲望だけは全てだと言わんばかりの態度だ。
「本当は、この力を人に向けることはいけないことです。……でも、もうあなた達を人だと言うことが、私には出来ません。UGNエージェントとしてではなく、大切な人たちを傷つけられた一人の人間として、私は貴方たちを許せない。ジャームであるあなた達を倒します」
「子どもだからとて容赦はしない。等しく裁きの鉄槌を」

GM:クライマックスです。場所は先ほどと同じでルーサーがEロイス≪虚実崩壊≫で作り上げた異空間。

「ほざくなよ、宇宙のゴミが。僕の望んだ解に必要なのはブレイクの内にある“王”の力。それだけだ」
「この世界は綺麗なものばかり。だから人は争うんだよ? だから、僕たちがそれを無くしてあげるの」
「全部汚れて一つになれば、争わなくて済むもんね?」
 【敗者】はどこまでもブレイクにしか興味を示さず、またそれ自体もブレイクをというよりはその中にある何かを求めているようだ。
 そして【双子】はそれぞれ片腕ずつを異形のモノへと変え、ブレイクたちに向ける。
「私がアナタを食べてあげる」
「僕がキミを食べてあげる」
「「そして“王”の力を使って世界を汚し、一つにしてあげる!」」

GM:ここでEロイスをいくつか使いますね。
アンジュ:いくつぐらい?
GM:まずは【敗者】のEロイスから処理を。Eロイス≪傲慢な理想≫を≪予告された終焉≫と合わせて使用します。対象はアンジュとレダ。これにより、エンディングを迎えた時点で【敗者】が生きていた場合、あなた達二人は何を以ってしても死亡します。
ブレイク:本当に俺以外に興味がないのだな。
GM:次にフローのEロイスを。彼も≪傲慢な理想≫を三つ合わせて≪予告された終焉≫を使用します。これによりシーン外さえも対象に取ります。対象に選ぶのはアンジュ、レダ、ウラネとミル、そしてアンジュの勤めている支部局そのものと、そこに勤めているUGNの人間すべて。
アンジュ:ふぁーーーーーーー。
GM:フラウの処理も全く同じなので割愛。取りあえず誰か一人でも生き残らせてしまった時点でブレイク以外はロストです。

「“王”が何なのか知らないけど、いいよ。かかっておいで」
 ブレイクの影が動き、一つの大きな腕の形となって現れる。同じく戦闘態勢に入るレダの背中には雷の翼が。そしてアンジュの手には自身の血で作り上げたスナイパーライフルが握られている。
「潰すよ、お前ら。俺の力を求めたことを一生後悔しながら消えろ」

GM:ここでルーサーのEロイス≪妄念の姿≫が解除されます。人としての姿は朧気になり、代わりに現れるのは人が虫ほどの大きさしかないように思わせるほどの巨体を持った鳥のような姿の怪物です。全面的に黒く、赤色の線が各部位の境界線を強調している。そして全体的に金色の装飾が施されており冠や翼、そして胸のあたりに巨大な時計が収まっています。

「我が名は【敗者】! 全知そのものだ!」
 真の姿となった【敗者】が叫ぶ。その声に刺激されたレネゲイドたちが一気に活性化していく。

GM:ここで衝動判定です! 難易度は9!
アンジュ:6で失敗しちゃった! 暴走だ!
ブレイク:こちらは10で成功だ。俺は絶対に暴走できないからな。
レダ:こちらもギリギリだけど9で成功。図らずも第0話と同じ構図だね。
ブレイク:しかしアンジュが暴走はまずいな。俺が庇うにも一度はドッジを行ってもらわないといけない。
アンジュ:解除するだけの余裕があればいいんだけど、なっちゃったものは仕方ない。やれるだけやってみるよ。
GM:全員2Dの侵蝕率上昇もお願いしますね。それでは戦闘開始です!

第1ラウンド
GM:まずは配置の説明を。あなたたち三人は同エンゲージ。そしてフローとフラウとはそれぞれ5m。ルーサーとは10m離れています。相手側は全員バラバラで、それぞれが5mずつの距離です。ではセットアップから。こちらはルーサーが≪加速世界≫+≪光の剣≫+≪赤方偏移世界≫を使用。このラウンド中は戦闘、全力移動、離脱のどれかを行うごとに2Dダメージです。使用者が死んだ時点で効果は終了します。後は武器生成しました。そして自身の行動値+8と戦闘移動+10mです。他は無し。
レダ:私にとって移動への抑制はきついが、仕方ない。こちらは≪加速装置≫+≪得意領域≫だ。
GM:他の二人はありませんね。では行動値15のレダからですが、ここのイニシアチブにフラウが割り込みで≪加速する刻≫を使用します。
アンジュ:私もこのイニシアチブに≪異形の転身≫を宣言。みんなからさらに10m下がる。
GM:では2Dのダメージを受けておいてください。(※6点ダメージ)行動値がアンジュの方が上なので、アンジュが先に移動です。では改めて≪加速する刻≫の処理を。フラウはマイナーで≪完全獣化≫+≪破壊の爪≫+≪ハンティングスタイル≫+≪火の檻≫を使用。これで二人とエンゲージしながら封鎖状態に。
レダ:どこまでも私への嫌がらせをしてくれるね!
GM:シーン攻撃を止めないとこちらもきついのです。メジャーは≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪炎の刃≫+≪クロスバースト≫で対象はレダ。達成値は振るわず21止まり。
レダ:ドッジを試みるけど、15か。なら自身に≪妖精の手≫を使って23だ、回避。
GM:くうう、これは悔しい!
レダ:いきなりブレイクに頼るわけには行かないからね。じゃあ今度こそ私だが、ダメージは下がるが全体にダメージを与えていくべきだな。どうせすぐにフローも合流してきてこのエンゲージは乱戦だ。
ブレイク:早めにフラウを落として封鎖を解かないとルーサーの元にもいけないからな。
レダ:マイナーはなし。メジャーで≪雨粒の矢≫+≪ミカヅチ≫で達成値は25だ。
GM:ルーサーはガード。【双子】はそれぞれ回避を振ります。フローは30で回避、フラウは24で食らいますね。
レダ:くっ……仕方ないか。ダメージは45点。
GM:ルーサーは≪グラビティガード≫で14点と武器のガード値に装甲で合計22点減少。フラウは装甲の2点だけを引いて43点ダメージ。ここでフラウは≪バーニングハート≫を使用。暴走状態になる代わりにシーン中の攻撃力+8です。

「痛いじゃないかぁ!」
 そう口にするフラウは裂けそうなほどに口角を上げている。

ブレイク:ドッジされなくなるならむしろ好都合だ。
GM:次はルーサーの番ですよ。マイナーはなし。メジャーで≪巨人の斧≫+≪漆黒の拳≫+≪コンセントレイト:バロール≫+≪ワールトディストラクション≫に加えて≪妄念の姿≫で獲得した≪確定予測≫を加えてブレイクに攻撃。達成値は回って51まで伸びました。

「深淵と崩壊の先に、全知へ至る道がある!」
 【敗者】の一払いはただそれだけの動作で人を崩壊させる。

ブレイク:HPで受けよう。
GM:ダメージは61点です。
ブレイク:一瞬潰されて血しぶきを上げたように見えるがそれらは全て黒い影へと姿が変わっていく。そして俺は変わらず同じ場所に悠然と立っているぞ。≪リザレクト≫で5点。まだ100を超えないか。
GM:今回どうにも皆さん侵蝕率が低いのでこの段階でも≪リザレクト≫してくるんですよね……。次はアンジュです。
アンジュ:待機を宣言するよ。私も一回は≪リザレクト≫で受ける。
ブレイク:次は俺だが同じく待機だ。
GM:ぐぬぬ、ではフローとフラウですが、ここはフローから動きましょう。マイナーで≪完全獣化≫+≪知性ある獣≫+≪インフィニティウェポン≫+≪アーマークリエイト≫+≪ハンティングスタイル≫でエンゲージに入り、メジャーは≪ギガンティックモード≫+≪ペネトレイト≫! 達成値は36ですよ。
ブレイク:俺はリアクション放棄だ。
レダ:私は一応ドッジを試みる。8だ、全然ダメだね。ブレイク、ここはタイタスで受けるから流して。
ブレイク:悪い。次からは庇いに行く。
GM:ダメージは28点で装甲無視です。そして武器は壊れる。

「食べごたえがあるねぇ!」
 楽しそうに笑うフローはもはや人の形をした化け物だ。ただ力任せに右腕を振りあげて降ろすだけで大地が揺らぐ。

ブレイク:もう一度≪リザレクト≫だ。HPは4で、これで侵蝕率が100を超えた。
レダ:私は放火犯のタイタスを昇華するよ。今最も必要の無い関わりだ。
GM:まだ行きますよ。フラウのマイナーはなしでメジャーは先ほどと変わらず。対象はレダ。今回は26です。
レダ:くっ、どこまでもブレイクは狙わないのだな……。ドッジをするが9でダメだ。
ブレイク:≪原初の紫:運命の切り替え≫でレダの代わりにドッジを行う。≪原初の緑:切り払い≫+≪原初のD:完全抗体≫+≪リフレックス:ウロボロス≫で達成値は53だ。レダに当たったと思われたフラウの腕はしかし、ただ俺の影を喰らったに過ぎない。
GM:くううう、では待機をしていたアンジュです。
アンジュ:結局こっちに攻撃来なかった。マイナーで≪赫き猟銃≫を、メジャーで≪死点撃ち≫+≪ピンポイントレーザー≫+≪滅びの一矢≫+≪生命吸収≫+≪コンセントレイト:ブラム=ストーカー≫をフローに。装甲値が上がっているから、私かブレイクが落とさないとね。ということでダイスは11個振りますよー。
GM:そこにルーサーが≪フラッシュゲイズ≫を使用! ダイスを4つ減らします!
アンジュ:むー! 達成値は26止まり……。
レダ:ここでフローは落としてしまいたい。≪妖精の手≫を使うよ。
アンジュ:いつもありがとうレダさまー! 改めて達成値は47だよ。
GM:フローはドッジしかない……。21で失敗。ダメージをどうぞ。
レダ:≪力の法則≫も乗せる。
アンジュ:ダメージは低くて50点装甲無視に加え、その後に15点ダメージも受けてもらうよ!
GM:全然低くないですよ! だが耐える! ……あっ、待機宣言した人が複数の場合は行動値が遅い人からの処理だった……。すみません! 今回だけはこのまま流します。
アンジュ:お、了解。そして私はHPを15回復します。
GM:最後にブレイクの行動をどうぞ。
ブレイク:今回はこちら側だけだったから問題ないだろう。ではマイナーで≪オリジン:ヒューマン≫+≪無形の爪牙≫。メジャーで≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪原初の赤:吠え猛る爪≫でフローを攻撃。
GM「見え透いた回答だな!」というルーサーの言葉と共にブレイクの攻撃が空を切る。≪時の棺≫でその判定を自動失敗にします。
ブレイク:ちっ、持っていたか……。
GM:クリンナップですが、何かありますか?
全員:ないです。

第2ラウンド
GM:次のラウンドです。セットアップはルーサーが≪加速世界≫と≪赤方偏移世界≫を自身に。
レダ:≪加速装置≫+≪得意領域≫を使う。
GM:行動値が15のレダからですが、ここでフローの≪加速する刻≫を使用します。マイナーで≪インフィニティウェポン≫を使い、メジャーは先ほどと同じ。
ブレイク:フラウで封鎖し、フローで範囲を撃つか。王道の強さだ。
レダ:しかも≪完全獣化≫で【肉体】の判定にものすごく強くなっている。離脱もままならない。
GM:そういうところを狙ってみました。達成値は38です。
ブレイク:ドッジだ。いつものコンボで達成値は15と振るわず。
レダ:私も11で失敗。
ブレイク:最後の≪原初の紫:運命の切り替え≫だ。さっきと同じコンボだが21で止まってしまったか。
レダ:ありがとう。こればかりはね。
GM:ダメージは30点装甲無視。そして武器は壊れます。
ブレイク:≪イモータルライフ≫で……おおっと、出目が高くて15で復活。
レダ:私はロイスをタイタスにしないとなのだが……ここでフローにロイスを取ってタイタスに昇華、そのまま使うよ。「ただの遊びで振り下ろす鉄槌になど、誰も恐れはしない」
GM:全然削れている気がしません。レダの番です。
レダ:さっきと全く同じで行くよ。達成値は26だけど。
GM:ルーサーはガード。フローは回避で、フラウは暴走中なのでリアクション不可。本当はこれをルーサーで止めたかったのですが致し方なし。……12で失敗。
レダ:ダメージは38点だ。
GM:ルーサーは≪グラビティガード≫で18点。さらにガード値と装甲で26点減少。フラウは2点引いて、フローは装甲13点を引く。全員生きてます。さあルーサーが動きますよ。先ほどと同じコンボから≪確定予測≫を抜いてアンジュに行きます。達成値は27でダメージは35点で装甲無視。

「演算の必要もない!」
 巨体から振り下ろされる腕は、それだけ全てを薙ぎ払う。

アンジュ:暴走してるからリアクションは出来ない。そして装甲無視は受け切れない! ここはUGNへのロイスをタイタスに昇華して使う。「この戦いはUGNエージェントだからじゃない。私は、私の意志でここにいる!」
ブレイク:これ以上アンジュのロイスが切れるのは芳しくないな。
レダ:【双子】のどちらかがアンジュに向かうだけでまずい。
アンジュ:でも次は私の番だよ。
GM:ここで≪加速する刻≫をルーサーが使用。もう一度先ほどのコンボでアンジュを狙いますよ。
アンジュ:全員一回ずつ持ってるのー!?
ブレイク:メジャー放棄で庇うことも出来ん……!
GM:達成値は41でダメージも41と仲良しさん。装甲無視です。
アンジュ:可愛くないー! ぐぬう、今回はEロイスが多いのと私自身の侵蝕率は低めだからいけるとは思うけど、切れるのはこれが最後だと思う。お父さんのロイスをタイタスにして昇華。「私、やっと誰かのために進めるようになったの。……今度、その姿を見せに行くからお母さんと家で待っててね」
レダ:アンジュはもう限界だ。
ブレイク:カバーの手段もない。次にアンジュが狙われたら戦闘不能だな……。
アンジュ:でも今度こそ動くよ! マイナーで暴走を解除。メジャーでさっきのコンボをフローに! 達成値は43で当たれば35点ダメージ装甲無視の後に15点追加!
GM:回避は15で失敗。そして最初の一打の時点で戦闘不能になるので15点分のHP回復は出来ません。

「これで……終わり? ……残念だな、王の復活を、見られないなんて……」
 事切れる瞬間はどれだけの悪人であろうとも儚く、脆い。地面に倒れたフローは二度と動くことはなかった。

アンジュ:倒せたからよし。
ブレイク:ここでフラウも落としてルーサーだけにしてしまいたいな。マイナーは≪オリジン:ヒューマン≫のみ。メジャーは変わらずだ。達成値は22だがリアクションは不可だったな。
レダ:ここで≪力の法則≫だ。
ブレイク:ダメージは40点装甲無視。
GM:それはダメですね。フラウも戦闘不能。

「どっちが勝っても恨みっこなし。バケモノ同士の殺し合い、だもの。……でも、王が見られなかったのは残念、かな……」
 フローの隣に倒れるフラウもまた、鼓動を止めればただの子どもであった。

GM:行動できるキャラがいなくなったのでクリンナップに移行。
アンジュ:≪不死者の恩寵≫を使うよ。26点回復でHPは全快。

第3ラウンド
GM:これで最後になるでしょう。セットアップ、ルーサーは≪加速世界≫+≪赤方偏移世界≫。
レダ:≪加速装置≫+≪得意領域≫だよ。
GM:ではレダのイニシアチブですが、ここでルーサーはエフェクトを使用。
ブレイク:まだ≪加速する刻≫を積んでいたか!?
GM:いいえ。それは残念ながら使い切ってしまいました。しかし、ルーサーはバロールであるのです。≪時間凍結≫でこちらの行動です。

「今こそ、全知を掴む時!」
 【双子】が倒れようとも、それすらも一つの過程だと【敗者】は言わんばかりに叫び、攻撃する。

GM:ここの対象はレダ。マイナーメジャーは変わらず達成値は20と低いですが、当たればダメージは25点装甲無視。
レダ:HPがない今の状況では何を受けてもきつい。しかし回避は9で失敗。アンジュのロイスをタイタスにして昇華しよう。「本当にアンジュは変わった。私も負けていられないな」今のアンジュに抱く感情は尊敬でも嫉妬でもないからね。
GM:さあ、レダの番です。【敗者】は耐えてみせますよ。
レダ:本当はマイナーでエフェクトを使ってレベルを上げたいんだけど、移動すると最悪それで落ちる可能性がある。メジャーのみで≪雨粒の矢≫+≪雷の槍≫だ。
GM:≪フラッシュゲイズ≫でダイスペナルティ4個です。
レダ:≪妖精の手≫を使って最終達成値29だ、振るわないな。ダメージは32点。
GM:ガードで≪グラビティガード≫を使用。18点止めて武器のガード値と装甲で29点減点。かすり傷です。さあ、ルーサーが動きますよ。ここはレダを狙いましょう。ブレイクのロイスと行動を削れますからね。
ブレイク:さあ、俺が庇うかは分からんぞ?
GM:それでもレダを落とせば行動順でこちらが優位に立てます。……立てるはずなんですけど、ちょっとお待ちください。
レダ:どうしたんだろう?
GM:……おおおお! ≪赤方偏移世界≫のお陰で移動距離が+10mされています! これならいける! マイナーで戦闘移動して、ブレイクたちとエンゲージ!
アンジュ:えっ?
GM:実はこのキャラ至近用の白兵しかなくて、急遽≪ワールトディストラクション≫でごまかしていたのですが、それもなくなった次第です。
ブレイク;おおおい!(笑)
GM:今思うともっと早くから近付いていれば良かったですね。まあよいです。改めて対象はレダ。コンボは先ほどのから≪ワールトディストラクション≫を抜いて、達成値は18と低いですがダメージは25点装甲無視。
レダ:回避するけど5でダメだ。
ブレイク:アンジュに来るかと思って残していたがここで使うか。≪原初の白:波紋の方陣≫をレダに。これでエフェクトレベルが上がるので4D軽減で26点減少。0ダメージだ。
GM:ふぁーーーーー。
アンジュ:最後は決めるよ! マイナーはなくてメジャーはいつもどおり! これが最後の≪生命吸収≫だから、決めなくちゃ! 達成値は20。
レダ:≪力の法則≫だよ。
アンジュ:ダメージは50点装甲無視からの追加15点!
GM:≪グラビティ―ガード≫で8点減少に武器の3点を加えて11点軽減しますが……ダメですね。これで戦闘は終了です。

「これで、終わりです──!」
 アンジュの弾丸がルーサーの胸にある大時計を砕く。
「未知の事象だと!?」
 それによって【敗者】の身体は自身の重さを支え切れなくなり、砕けていく。。
「馬鹿な……!? どこだ、どこに間違いがあった……」
 【敗者】が息絶えたことで作りだされていたこの空間自体も崩壊を始め、気づけばウラネとミルを救った路地裏にいた。
 満天の星空が貴方たちを出迎えるように照らす日であった。